*次第に変わっていく日々
私は小さな頃から保育士になるのが夢でした。
4年制大学に入って、大学生の頃
アルバイトしていた保育園に就職。
3歳児の副担任になりました。
そこでは、8人のグレーゾーンと呼ばれる
ADHDなどの障害があるかもしれない子供たちを
(病院に行けば診断が出るような子だけど
病院に行かないから診断がつかない)
毎日見ていました。
クラスには20人ほどの子どもがいましたが、
担任の男の先生が子どもたちを引き連れ、
それに間に合わない子たちを私が見ていました。
普通の子は普通のペースでついていける
ついていけない子どもたちが
私の元に残るのでした。
泣き叫ぶ子、一人でぼーっと外を眺める子、
走り回る子、物を永遠と出し入れする子。
一人一人にきちんと関わってあげれば
可愛い可愛い子どもたちも
だんだんと可愛いと思えなくなりました。
しまいには2階のベランダの手すりに
子どもがよじ登り、それに気づいた私が
とっさに子どもをかかえ、
落ちるのを止めたことさえありました。